利息制限法による計算のやり直し方法

利息制限法上の制限利率とは?@

利息制限法では、元本が、

 

■10万円未満の場合は年利20%
■10万円以上100万円未満の場合は年利18%
■100万円以上の場合は年利15%

 

というような制限利率を定めています。

利息制限法上の制限利率とは?A

そして、
この制限利率を超過すると、

 

その超過部分は
無効となると定めています。

 

ただし、支払いが遅延した場合は、
上記の規定の1.46倍までの
遅延損害金の定めについては有効となります。

利息制限法に基づく計算のやり直しはどのように行うのですか?

実務的には、
利息制限法の制限利率を超過する場合には、

 

その超過部分は
まず元本に充当されることになります。

 

実際に元金を確定する計算方法は、
次のようになります。

 

⇒ 残元金=元金+元金×利息制限法所定利率×日数/365−返済額

 

この残元金を次の元金として
同様の計算を繰り返していくと、
最終的な残債務が確定します。

 

このように計算していけば、
債務の額は少なくても2〜3割は減額されます。

 

ただし、この計算は大変ですから、
弁護士会の法律相談センターなどで相談するようにしてください。

 

なお、この残債務を借主の収入などを検討して、
どのような方法で返済するのかを決めて、
貸主と交渉することになります。

 

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