相殺とは?
相殺というのは、
貸主から借金しているだけでなく、
借主も貸主に対して何らかの貸金がある場合に、
お互いに支払をする手間を省くために、
対等額でそれぞれの借金を帳消しにしてしまうことをいいます。
相殺の条件は?
相殺するには、
お互いが借金を持ち合っていることが必要です。
なお、現実には、
貸主と借主との間に、
何らかの取引関係がある場合に
発生することが多いようです。
相殺の方法は?
相殺は、相手方に対して
「相殺する」
という意思表示をするだけでできます。
なので、相手方の承諾や同意などは必要ありません。
ただし、相殺するためには、
必ず相手に対して貸付けている貸金が
返済時期に来ていなければなりません。
これは、相殺をすると、
結果として、自分も返済する代わりに
相手にも無理やり返済させることになるからで、
相手の借金の返済時期が来ていないのに
無理やり払わせることはできません。
時効によって消滅している場合は?
相殺しようとする側が
貸付けている貸金が、
すでに時効によって消滅している場合でも、
その貸金を使って相殺することができます。